とれいるかの使い方。


とれいるかは現在のところ「環境の差によるゆらぎ」に対応ができていません。
環境ごとに、もしくはエミュレーターを起動するたびに、ゲーム内部の数値の位置が変化してしまいます。
変換器で動かしている電車でGoシリーズは、このゆらぎがなく固定されていたんですが、新しいソフトはそうはいきません。
この状況をすごい簡単に喩えると【Windowsは空いてる宅配ボックスにテキトーに荷物を突っ込んでいなくなる】のと似ています。
なので「運転操作に必要な荷物は今、何番の宅配ボックスに入っているのか」とれいるかに教えてあげないといけないんです。

使う人に手間をかけるのもどうかと思って、とれいるかから総当たりで検索をかける方法も試作したのですが、
最新CPU積んだハイスペックなマシンでも15分かかっても見つからないとか有り得る、だいぶ使い物にならないモノになりそうだったので諦めました。
こういったマニュアルを書いてでも、手間をかけてでも、専門のツールを使って調べた方が圧倒的に早かったのです。

これから、普段は見えないボックスの中身を可視化できるソフトを使って、【ブレーキノッチの入ったボックス番号】を調べていきます。

なお、仕様変更により台湾高鐵の方でこの作業は不要になりました。

0 まずはこちらのソフトをダウンロードします↓

https://www.vector.co.jp/soft/win95/prog/se375830.html

このソフトの名前は【うさみみハリケーン】。とれいるかがゲームに介入するために必要な情報を検索することができるソフトです。
ダウンロードしたら、わかりやすい場所、例えばとれいるかとセットで置いておける場所とかに解凍しておいてください。

1 運転操作を探したいエミュレーターを起動します。
起動したらエミュレーターでゲームを運転操作ができる画面にします。山陽新幹線ならフリーランモードがオススメです。
なお、一見逆にしても良さそうなステップ1と次の2~3は、逆順でやると上手くいきませんので、ゲームはあらかじめ運転画面に持って行っておいてください。



2 うさみみハリケーンを起動します。今回の場合はエミュレーターが64bitなので【UsaMimi64.exe】が実行プログラムになります。

名前や数字、アイコンが似ているものが多くてちょっと間違えやすいです。遊ぶ度に探すことになるので、面倒ならショートカットを作ってしまうのも手かも。

RPCS3やDolphinを管理者権限で実行させているときは、こちらのソフトを起動するときにも管理者権限で実行してください。
よく判らなければ、無条件に管理者権限で起動してもOKです。



3 起動時にポップアップされたリストから「Dolphin.exe」を選んで右上の【選択】を押す、またはプログラム名をダブルクリックします。
リストにエミュレーターが現れていなければ【リスト更新】を押します。
それでも見つからない時は、画像のタイトルバー↓のように【非管理者...】ってメッセージが出ていたら、うさみみハリケーンを管理者権限で起動しなおしてください。



4 うさみみハリケーンで【検索(S)】→【メモリ範囲を指定して検索】を開きます。



5 検索・比較単位を【1Byte(Byte)】にしてから【7FFF'FFFEFFFF】と書かれている場所の先頭二文字を「08」に書き換えます。




P.S.  一連の作業を始める前に。次のステップではゲーム内のマスコンは必ず【切】にして、動かさないようにしてください。
より正しく書くなら、『マスコンが【切】ではない時に【通常検索実行】を押さない』でください。



6 まず最初に、運転操作を行ってブレーキの位置を合わせます。山陽新幹線はB7にします。
そして、うさみみハリケーンの検索ボックスに【7】を入れて【通常検索実行】を押します。
【通常検索ボックス】を押してから数秒~十数秒ほど、エミュレーターが止まって見えますが、
うさみみハリケーンが検索中に行う一時停止の処理によって止められているだけなので、正常な動作です。



7 右側に検索結果が現れたら、次はブレーキを4にして、検索ボックスにも4を入力し再度【通常検索実行】します。



8 右側の検索結果を絞り込むために、ステップ6とステップ7を繰り返します。検索結果が10件前後にまで絞り込めたら、次へ進みます。



9 アドレスの末尾のひと文字が【F】になってるものを右クリックして【選択アドレスをコピー】します。
山陽新幹線の場合は末尾にFがついたものが複数現れますが、何故かどっちでも動いてくれます。
もし片方で動かなかったら、もう片方も試してみて下さい。



10 コピーしたアドレスをとれいるかの「ブレーキのアドレス」に貼り付けます。


11 とれいるかの【運転開始】を押します。

コントローラーが無事にゲーム内の情報を獲得できていれば、運転操作も反応すると思います。
アドレスを修正するときは、運転中ボタンを押して運転を止めてから。




アドレスを保存しておく方法として【addr.ini】をとれいるかと同じ場所に作り、アドレスをペーストしておくと、起動時に読み込むようになってます。
アドレスが変動していなければ運転開始を押すだけです。







P.S. どうしても末尾に【F】がついたアドレスが見つからない時は

ステップ5で【08】に書き換えたものを変更して、範囲を変えて検索する必要がある場合かもしれません。
まず【08】になってるところを【0F】にして検索してみて下さい。
それでも見つからなければ【1F】に書き換え&左の【開始】の先頭2桁を【10】
それでも見つからなければ【7F】に書き換え&左の【開始】の先頭2桁を【70】とやっていきます。
ここまでやっても見つからないなら残りの2~6を試します。
実際、開発環境以外の環境がどうなっているか予想が付きません。。。なにかトラブルが起きたら教えて下さい。